看護師による妊娠出産のお話⑦妊娠糖尿病について

こんにちわ^ ^ジブです。
日曜日いかがお過ごしですか??
我が家はみんなそれぞれの時間を楽しんでいます。
私は家事と仕事、みんなはテレビを見たり部屋の掃除をしたり、スマホをいじったり・・・
そんなジブ家です♪

さて今日はこのシリーズ。
妊娠糖尿病について書いていきますね。

妊娠糖尿病って??

妊娠糖尿病って知っていますか?

妊娠中何らかの原因で、血糖値が高くなった時に正常値まで下げる能力が低下することを妊娠糖尿病と言います。
妊娠前から糖尿病を患っている方は、糖尿病合併妊娠と言って少し分類が違ってきます。

妊娠中は、血糖値が上がりやすくなります。血糖値を下げる働きをするのが膵臓で作られるインスリンというホルモンです。
胎盤から出るホルモンの働き(プロラクチンやプロゲステロンなど)でインスリンの働きが抑えられ、妊娠していない時に比べインスリンが効きにくい状態になり血糖が上がりやすくなります。

一定の基準を越えると妊娠糖尿病になるのです。

妊娠中に、あまーいサイダーのようなものを飲んで検査したことがあると思いますが、それがこの妊娠糖尿病の検査になります。
尿検査で糖が出た時にもこの検査をすることがあります。

妊娠糖尿病を発症しやすい因子として、肥満・過剰体重増加・高齢・経産回数・家族に糖尿病の人がいるなどがあり早期から食事指導などの予防が必要になってきます。

妊娠糖尿病は、妊娠出産にリスクが伴うだけでなく、お腹の中の赤ちゃんや、生まれた後の新生児にも大きな影響を及ぼすことがあります。

妊娠糖尿病になるとどうなるの?

妊娠糖尿病になるとどうなるのか??

流産、早産、妊娠高血圧症候群、羊水過多、巨大児、巨大児に基づく難産、帝王切開率の上昇、感染症の併発、胎児仮死などがあります。
そのほかにも、新生児低血糖症、新生児低カルシウム血症、新生児多血症など新生児の疾患になることも。

そうならないためには、しっかりとした食事管理や体重管理、運動などのセルフケアをしていく必要があります。
病院で体重がうるさいのは、この妊娠糖尿病の予防のためでもあるんです。
とはいえ、私も体重管理にすごく頭を悩ませました。笑

妊娠糖尿病の診断を受けたり、可能性がある場合は食事療法や運動療法、お薬の治療をします。
飲むお薬は、妊婦さんにはダメなものが多く、血糖値を測定して、インスリンの自己注射(自分で注射をする)の治療になります。

妊娠糖尿病の方の産後について

妊娠糖尿病の方は、出産後糖尿病になるリスクが高いと言われています。

病院にもよりますが、産後6〜12週で検査することが多いようです。
その後も定期的に検査をしていくことが必要です。

妊娠糖尿病を予防しましょう!!

妊娠糖尿病を予防するためには、バランスのとれた食事や運動、体重管理が大切になってきます。

血糖値を急激に上げないようにするため、食事の時は順番も大切です。
野菜→汁物→肉や魚などのタンパク質→ご飯などの炭水化物
の順番で食べると血糖値の上昇が緩やかになります。

また、食事回数を多くし1回の量を減らす分食も血糖値の上昇を抑えてくれます。

運動は、妊娠中だとなかなかできない場合も多いですが、ウォーキングやヨガ、ストレッチなどは積極的にやっていきましょう!!(切迫ぎみの方はやらないでね)

妊娠中は動くのも億劫だったり初産婦さんは安静にしがちのことが多いですが、お腹の張りなどがなければ積極的に動きましょう(^ ^)

どうぞ参考にしてみてくださいね(o^^o)